防災力UP講座
令和5年2月26日(日曜日)豊郷地区市民センターにて、豊郷地区防災会、豊郷地区豊かな郷づくり推進協議会、豊郷生涯学習センター共催事業として、「防災力UP講座」が開催されました。今回の参加者は各地区の自治会長及び防災担当、防災会役員で、講師にはNPO法人栃木県防災士会 古口和司氏、またゲーム指導を所属防災士が担当しました。
第1部(体験)「避難所運営ゲームHUG」では、まずHUGの命名が「Hinanzyo Unei Game」の頭文字であり、ハグは抱きしめるの意味から「避難者を優しく受け入れる」とありました。
本日の訓練では風水害を想定しハザードマップの確認、避難準備の為のマイ・タイムラインの説明、風水害からの避難時に注意する点などの説明があり、その後「避難所運営ゲームHUG」を体験しました。
チームを組んで実際に避難所を運営する立場で、さまざまな課題の対処法を学びました。
避難者カード、避難所の図面、敷地の図面などの道具を使い、まず避難所となる体育館の図面に通路を確保します。また各教室などを避難場所として設定します。
その後避難者の情報が記載されたカードを読み上げて避難者を受け入れます(カードは避難者が必要とする縦2.0メートル×横1.5メートルのスペースを表しています)。
進行役は避難者が次々とやってくるように途切れることなく読み上げます。
それを受けてチーム内で避難者カードの内容を読み取り適切な位置へ避難させます。
避難者カードには「高齢者」「障がい者」「乳児を連れた母親」「外国人」など、さまざまな情報があり、適切な場所への素早い避難誘導が必要となります。
またカードの中にはイベントカードもあり「停電した」「余震が起きた」「犬が入り込んだ」などのさまざまな事態に避難者を誘導しながら対応します。
HUGには100パーセントの正解はなく、各自が避難所運営に対してどのように考えたかが重要であり、参加者全員でゲームを共有することがHUGの魅力です。
そしてゲーム終了後に各チームから振り返りの報告がありました。
第2部(講話)では、「地域住民がつくる地区防災計画」について説明がありました。
長崎市には幕末の土砂災害を独特の風習で語り継ぎ、1982年の「長崎大水害」でも犠牲者を出さなかったという「奇跡の集落」の話がありました。
また阪神淡路大震災では、救助された人の約8割は近隣住民により助けられたことなど、「自助+共助の重要性」について説明がありました。
災害時に自分たちのまち(地区)を自分たちで守るために、日頃からの準備、役割分担、訓練内容などについて、自分たちで作っていく「地区防災計画」の重要性、作り方について説明がありました。
栃木県ホームページ「みんなが主役!地区防災計画策定マニュアル」が参考になること。
また栃木県防災士会でも地区防災計画作りを手助けしてくれるとのことでした。
以上