8月11日(日曜日・山の日)に、「第2回防災力UP講座 宇都宮市豊郷地区防災ワークショップー地震災害と洪水災害の地域タイムラインの作成ー」が豊郷地区市民センターにて開催されました。
前回は1月21日(日曜日)に行われ、今回は第2回目として、水害被害と地震被害への時間経過に対する地域としての対応策についての研修でした。
講師は前回に引き続き、帝京大学地域経済学科の坪井塑太郎教授により行われました。
豊郷地区の地域構造やハザードマップについて図での説明、大規模災害の場合のタイムライン(時間の経過を明確にする)の作成と順を追って進めました。
地区別でグループとなり、地域の動き、行動の開始の明確化、要配慮者への支援体制の明確化等について、どのようなことをしなければならないかを時間の経過を追って意見を出し合いました。
それぞれのグループから発表があり、防災への意識をさらに高めることができました。
この取り組みは豊郷地区以外では行っておらず、豊郷地区がモデルとなり、他の地域の防災力も高めていくことが期待がされるとのことです。
今後のスケジュールとして以下のとおり予定しています。
- 9月:地区防災計画案作成
- 10月:防災会役員会(検討)
- 11月:地域安全部会(検討)
- 12月:防災計画の配付
- 1月:防災会役員会(検討)
- 2月:豊郷地区防災訓練
以下参照してください。(資料抜粋)
水害の場合
・警戒レベル1【早期注意情報】
(3日前:災害への心構えを高める)
自主防災組織の役割分担確認
連絡体制確認
要配慮者の様子確認
連絡根雨の準備
・警戒レベル2【大雨・洪水注意報、氾濫注意情報】
(2日・1日前:避難行動の確認、避難の準備)
配慮者の所在確認
配慮者に避難準備連絡(民生児童委員と連携)
福祉施設の状況確認
避難場所の開設準備
備蓄品の準備
・警戒レベル3【大雨・洪水警報、氾濫警戒情報、高齢者等避難】
(7時間前:危険場所からの高齢者避難)
地区対策本部設置
河川等地区内の巡視(消防団と連携実施)
避難の呼びかけ
避難誘導開始
災害情報の収集と役員間での共有
・警戒レベル4【土砂災害警戒情報、氾濫危険情報、避難指示】
(3時間前:危険場所からの全員避難)
避難先を確認し連合会長へ電話連絡
災害情報の収集・地域内呼びかけ
地域内巡視・逃げ遅れ確認
避難者確認
・警戒レベル5【大雨特別警報、災害発生、緊急安全確保】
(0時間:命を守る行動、安全確保)
避難完了
事前の安否確認完了
地震の場合
・地震発生【自分の身を守る】
役員間での安否確認
・10分以内【状況確認、避難の準備】
要配慮者の所在確認開始
要配慮者へ避難準備呼びかけ(民生児童委員と連携)
役員間での安否確認
危機管理課への状況報告
避難場所の開設準備
備蓄品の準備
・3時間以内【安否確認、助け合い】
地区避難所を開設
防災備蓄品の搬出
地区内の避難状況を集約した危機管理課へ電話連絡
指定避難所の開設作業
・24時間以内【危険場所から全員避難】
指定避難所の避難者数確認
在宅避難者の状況確認・会長へ連絡
民生児童委員と要配慮者の避難状況確認
防災備蓄品の配付準備
・3日以内【生活をつなぐ】
指定避難所内での区画整理開始
在宅避難者の健康巡回開始(保健師TEAMと協議)
外部からの支援者受け入れ方針を会長と協議
炊き出し等の準備開始